屋外高所でも簡単にエア漏れ部位を特定!200万円のコスト削減につながった事例
今回の現場では、超音波カメラのメリットを活かし、屋外高所のエア漏れを複数発見することに成功しました。
従来のエア漏れ検査は、石鹸水を吹きつけたりエア漏れ音を耳で聞いたりする方法が一般的でした。これらの方法は、エア漏れ部位に近づかないといけないため、高所や危険場所などの検査が困難というデメリットがあります。そのデメリットを解決するのが、協和機工のエア漏れ検査サービスです。
詳しくみていきましょう。
お客様情報
- 業種:化学プラント
- 所在地:山口県
- 測定対象面積:約20,000m²
- 年間稼働時間:約8,040時間
- 1時間あたりの電気使用料金:29.1円/kWh
検査結果
検査結果を説明します。
検査概要
- 検査所要日数・時間:1日(8時間)
- 漏れ箇所数:75箇所
- 漏れ量合計:815.8L/min
- 年間損失合計:2,019,085円
- 年間推定CO²排出量:32,343kg/年
屋外の高所エア漏れも詳細に発見できる
この現場では、高所のエア漏れを複数発見しました。その中でも特筆すべきは、高所ラック上の約20本あるホースの中のエア漏れ箇所を特定できたことです。
従来の方法では近づけないような高所のエア漏れ箇所を特定できるのは、超音波カメラの強みです。
超音波カメラをかざしておおまかなエア漏れ箇所を特定し、ズームインすることで、どこからエアが漏れているかがわかります。
写真は実際の検査画面です。地上から屋外高所にカメラを向け、赤色が表示される箇所がエア漏れしている部分です。ズームインし、場所を特定していきます。
使用する機材はFLUKE社の超音波センサーカメラ
協和機工が使用するのは、FLUKE社の超音波カメラです。
画面に映し出す周波数帯を選択できるため、工場稼働音とエア漏れ音の周波数の違いを利用して、エア漏れをピンポイントで可視化します。周波数の違いを利用していることから、気体ごとの漏れ音に合わせて周波数を設定すれば、エアのみならず窒素やアルゴンなどのガス漏れも検知可能です。
さらに、7インチのLCDタッチスクリーンに可視画像と重ねて表示でき、エア漏れ箇所が特定できるのも特徴です。設備にセンサーカメラを向けると、「エア漏れ箇所」が画面上で赤色に表示され、この赤色の箇所を画面上で大きくなるような向きにズームインすれいけば、簡単に「エア漏れ箇所」に到達できます。
超音波カメラの特長として、広範囲まで可視化ができ、20メートル先のエア漏れも検知が可能です。高所配管のために足場を組む必要がなく、従来の方法では検査が困難な場所でもカメラをかざすだけで簡単に検査ができます。
検査スピードは環境にもよりますが、敷地面積10,000m³程度であれば1日で検査することも可能です。
まとめ
高所のエア漏れは見過ごされがちですが、修繕することで大きな省エネ効果をもたらします。人力では検査できない部分だからこそ、機械の力でチェックすることが重要です。
協和機工株式会社では、コンプレッサーのエア漏れ箇所を超音波カメラで可視化し、エア漏れ箇所や損失金額とあわせてレポートにしてお渡しする「エア漏れ検査サービス」を実施しています。お気軽にお問い合わせください。
協和機工株式会社はYouTubeチャンネルを公開しています。
「こんな現場のエア漏れ検査動画を見てみたい」「こんな記事をつくってほしい」など、ご意見やご要望がありましたら、お問い合わせフォームや協和機工公式YouTubeチャンネル「協和機工チャンネル」の動画コメント欄から、お気軽にご連絡ください。お待ちしています!