時にしてナットとボルトが固着してしまい、機械の分解が進まないケースがあります。強い力(トルク)を与えれば開放するかと思いきや、本当にどうしようもないようなナットと出会う事もあります。そのようになってしまった際は、ナットを破壊して開放作業を進めることになります。
ナッターを用いたナット破断
当社の定期修理工事(石化工場)において、熱交換器のカバーボルトの取り外しにおいて、ナットが固着している恐れがあるとあらかじめ判断。ナッターを持参して現場に乗り込んだところ、見事にナットが固着しており、パワーレンチでも緩めることができませんでした。
ナッターを用いて破断を行い、カバーボルトを取り外すことに成功した。
施工担当より
プラント内にナットは無数に存在します。それらがどのような変化をしているのか、定修時においてどのような状況になっているのか。正直、それは当日作業にあたってみなければわからないものです。
当社では想定され得る様々な状況を踏まえて工具を持ち込み工事にあたります。自社で工具を持っている強みはこういったところであると思っています。
この工具、ナッターと我々は読んでいますが、ナットスプリッターなどと呼ばれることもある工具です。