作業スタッフ
作業スタッフの主な仕事内容は、定期修理工事(定修工事=SDM=Shut Down Maintenance)の最前線での仕事となります。
製油所・工場の設備を安全・安定かつ効率的に運転するために、プラント所有のお客様から指示された機器を、各種検査と法定点検がしやすいように分解します。官庁による法定検査や検査専門会社などの検査を終えた後は、分解された機器を、運転できる状態に復旧します。
協和機工では、海外から取り入れた最先端の特殊工具を用い、より迅速に、より安全な作業で、分解復旧作業を高品質にお応えすることが実現できております。
定修工事(SDM)では現場責任者、作業リーダー、協力パートナー企業、事務スタッフに分かれ、チーム体制となって業務を行っています。未経験の方でもフォローしながら教育させていただきますので、安心してご応募ください。
先輩社員のある日の仕事内容をご紹介いたします。
作業スタッフの一日①
製油所のタワー開放点検整備工事での、ある1日の様子です。
8:00 人員配置 / 作業段取り
前日にタワーのマンホールを開ける作業が終了したので、今日から入槽作業にとりかかる予定です。
SDM工事における、他の工事対象機器の進捗状況を考慮し、人員配置を考えます。
元請企業の工事責任者に配置案を提示し、工事の内容・進捗に合わせた人員配置のバランスを話し合いながら決定します。
今日の入槽作業では、電気のないタワーの内部に入るため、ヘッドライトを用意したり、汚れてもいい作業用つなぎに着替えたりします。
8:10 全体朝礼 / KYミーティング
体操をしてから、元請企業の監督や現場責任者から本日の作業の重点ポイントと危険な点を聞き、作業チーム全員で確認します。
KYミーティングとは危険予知ミーティングのことです。作業班に分かれて、自分たちの当日の作業内容の確認をし、どんな危険があるか、どのように作業するべきか、手順の確認や注意事項を全員で確認します。
作業班は少ないときは3~4人、多いときは20人くらいの班になります。
8:30 工事作業開始
今日は入槽作業のため、タワー内部の酸素濃度測定など環境測定を専門の担当者が行います。
工事監督に環境測定の結果と着工の許可確認を済ませ、酸欠の監視人以外の作業班メンバーで入槽します。
小型インパクトドライバーを持って、タワーの内部に入ります。
プラントのタワーには、化学物質を蒸留している蒸留塔と言われるものがあります。蒸留塔の各層の通路はマンウェイカバーでふさがれているので、各種検査のために各層の行き来を可能にするため、マンウェイカバーを上から順に開けていきます。
10:00 休憩
午前中の休憩時間。
10:30 工事作業再開
タワー内部の清掃作業を開始します。
ワイヤーブラシや皮スキで全体を丁寧に清掃していきます。
12:00 休憩
お昼休み60分。今日は工場に配達に来ている弁当屋さんに注文したお弁当を食べました。家から弁当を持参したり、出社前のコンビニで買ったり、工場に配達してくれる弁当屋さんに注文したりします。
13:00 工事作業再開
肉厚検査(タワーの壁などに超音波検査を行い、腐食や減肉がないかを確認する検査)の箇所があるため、該当部分をバフ掛けします。
作業にはグラインダーやブリストルブラスターなどを使って磨いていきます。
15:00 休憩
午後の休憩時間。しっかり休んで、今日の最後の仕事に向かいます。
15:30 作業再開
バフ掛けした箇所を監督にチェックしてもらいました。もう少し磨いてほしいそうなので、手直し作業を行います。
16:00 片付け作業
タワーは高いため、上がったり降りたりするだけでも結構時間がかかります。定時に帰るために、その昇り降りの時間を考えて、片付け作業をスタートします。
全員がタワーから出たことを確認して、マンホールの入り口に立入禁止の札を再掲示していきます。
清掃・道具の片付け、着替えなどを済ませます。
最後に作業日報を書きます。今日の仕事内容・進捗状況をまとめて、報告します。
17:00 退社
作業スタッフの一日②
石油化学工場の熱交換器メンテナンス工事での、ある1日の様子です
8:00 人員配置 / 作業段取り
今日は熱交換器のカバーを開ける作業をします。
前日に人員配置は考えていますが、当日急きょ追加指示された作業があったりするので、優先度なども考慮し、最終決定します。
午前中にボルトルーズ、午後にカバー開放を行う予定で、各工程で使用する工具の準備をします。ボルトに合わせたスパナサイズを確認して準備しました。
8:10 全体朝礼 / KYミーティング
体操をして、元請企業の現場責任者の話などを聞きます。前日までの工事進捗報告や当日の作業内容、作業の流れを全員で確認します。
KYミーティングとは危険予知ミーティングのことです。作業班に分かれて、自分たちの当日の作業内容の確認をし、どんな危険があるか、どのように作業するべきか、手順の確認や注意事項を全員で話して確認しあいます。
作業班は少ないときは3~4人、多いときは20人くらいの班になります。
8:30 工事作業開始
作業現場内での道具の準備から始めます。
コンプレッサーの準備を行い、インパクトレンチやスパナなどを運び込みます。作業対象の機器が3階にあるため、3人でエアーホースを3階に上げ1階にあるコンプレッサーと接続します。
事前段取りが完了したのち、工事監督へ着工確認をし、許可が下りてることを確認して作業を開始します。
カバーやフランジについたボルトを緩めて、監督に指示された箇所のボルトを残し、あとは、取り外します。
全てのボルトを外すのは午後のカバー開放の時にします。午前中はフランジに残しておくボルトについては、一度緩めて、すぐに外せる状態までボルトを整備して機器に再度締め付けます。そうすることで、午後のレッカーなど重機を使うカバー開放作業もスムーズに、効率的に行うことができるので、ここは大事な作業となります。
10:00 休憩
午前中の休憩時間。休憩所にある自動販売機で、コーヒーやお茶などを飲んで一休みします。
売店が併設されている休憩所もあります。
10:30 工事作業再開
引き続きボルトルーズ作業を進めます。ボルトはフランジに固着するなどで取れなくなっているものがあるので、ボルトの状態を確認して、ナッター(ナットスプリッター)という特殊工具で切ったり割ったりして取り外します。
12:00 休憩
お昼の休憩(60分)です。弁当を食べたら、たばこを吸ったり、談笑したり、昼寝をしたり、自由に過ごします。
13:00 工事作業再開
午後はカバー開放作業の予定です。
カバー開放で使用するための、重機やチェーンブロックといった吊具の準備などをします。
午前中のボルトルーズ作業で残しておいたボルトを外しカバーを開放していきます。
午前中に、ボルトの整備が終わっているので、効率よくカバーが解放できます。
重機は、協和機工の他のチームも使用することがあります。他のチームのために、効率良くカバーを開放して、いかに早く重機を渡すかが工事全体の鍵です。
15:00 休憩
午後休憩30分。今日の仕事もあと少し。ラストスパート前に一服します。
15:30 作業再開
翌日は熱交換器のシェル本体からチューブバンドルを抜き出す作業をするため、その準備を行います。
プラントは敷地が広く、必要な機器や工具も離れた場所に保管されていることがあります。翌日に必要なハイドロエクストラクターという特殊工具を取りに、トラックで工場構内を移動し、作業現場へ運びます。ハイドロエキストラクターと同時に使うレッカーの準備も行いました。
ちなみに、協和機工のハイドロエキストラクターは、イタリア製です。
15:30 作業再開
翌日はカバー内部からバンドルを抜き出す作業をするため、準備を行います。
プラントは敷地が広く、必要な機器や工具も離れた場所に保管されていることがあります。翌日に必要なハイドロエクストラクターという特殊道具を取りに、トラックで工場構内を移動し、作業現場へ運んできます。レッカーの準備も行いました。
16:30 片付け作業
作業に使用した道具などを片付けます。
日報を書いて、今日の仕事の総括をします。
翌日の作業員の人員配置・振分け計画を作っておきます。朝は忙しいので、自分は、前日のうちにある程度の計画を立てておくことが多いです。
最後に工事監督とミーティングをして、工事の進捗状況などを報告・確認します。
17:00 退社
作業スタッフが使用する最先端の特殊工具
協和機工では、「大きなボルトを緩める」「固着したナットを割りたい」と言ったお客さまのニッチな困りごとに対して迅速に対応するために、世界標準の最先端の特殊工具を多数保有しております。
最先端の特殊工具を使用する理由は、お客さまのご要望にお応えするためにというのはもちろんのことながら、作業スタッフが安心・安全な環境で、時間をかけずに工事を完了させるためにというのも大きな理由の一つです。
建設業界の仕事と聞いて、「きつい」「汚い」「危険」の3Kをイメージするかたも多いと思います。しかし、協和機工ではそのイメージを払拭するためにも、福利厚生の面からだけでなく、現場作業の面からも積極的に投資を行い、機械・工具で補える作業は積極的に新しい工具を取り入れることで、可能な限り、危険できつい作業を減らせるように取り組んでいます。
また、他社ではあまり保有していない工具でも、必要であればどんどん導入していますので、工具好きにはたまらない環境です。
油圧式トルクレンチ(ソケットタイプ)
油圧式トルクレンチ(センターホールタイプ)
圧式トルクレンチ(センターホールタイプ)
バッテリー式トルクレンチ
熱交換器チューブ専用インナーカッター